Happened-03 Lecture
NOBUKAZU TAKEMURA
Think about ‘creation’ on children’s day



竹村延和 『こどもの日に「つくる」を考える』

芸術の起源と未来、自生的に産まれるいつも新しい何かが「直進的時間」と共にあった20世紀。’00年以降は時間が止まったように文化は停滞と反復、技術だけが進歩し人々を拘束、情報洪水が個人を健忘状態に置く。音楽も美術も「同時代の様式」を長期無くしたまま、方向喪失に陥っているにも関わらず、産業延命の言説がそれらを覆い隠しているようです。間延びしたような15年からの脱却、展望は在りうるのか? 音楽や美術、芸術はどこへ向かおうとしているのか? そもそも音楽や美術が「わかる」とはどういうことなのか? 聴くとは? 視るとは? 「つくる」とは? 心という小宇宙と創発の在り方。歴史、哲学、文学、認知科学を横断しつつ、情報社会の抱える倫理問題まで俯瞰的かつ超領域的に「つくる」ということの原初的意味、感じることの深みをこのレクチャーではあらためて考えます。

日時 2015年5月5日(祝・火)
open 2:30PM  start 3:00PM(~4:30PM)
会場 京都市美術館 1F PARASOPHIAルーム
京都市左京区岡崎円勝寺124(岡崎公園内)
入場無料 予約30名限定

講師 竹村延和(アーティスト / 作曲家)
進行 中村悠介(編集者 / Happenings)

竹村延和
アーティスト / 作曲家。90年代より国内外で活動する。近年の活動は、日本でのジョン・ケージ生誕100年プロジェクトへの参加や、NYでのスティーブ・ライヒとの対談、メキシコ大学での「それぞれの時間で」(’11年)、ベルリンでの舞台「内面化された異物」(’13年の制作など。音楽作品としては、’12年にはツジコノリコとのコラボレーション、’14年には『Zeitraum』を発表。一貫して、子供の感性をテーマに概念と情動の相克、意味生成と変容-分岐を音・言葉・平面・映像を交え探求している。