Happened-02 Music
NOBUKAZU TAKEMURA
Zeitraum
竹村延和 『ツァイトラウム』
今作は竹村延和のオリジナルアルバムとして2002年に日米で発表された『10th』以来12 年ぶり。そして2008年のドイツ移住後、
初のアルバムとなります。タイトルの“ツァイトラウム”はドイツ語で“時間 - 期間 ”を意味します。今作では、夥しい情報により時空が無化する技術社会の昨今、
画一化の回避の為にあえて混ざらず、竹村が沈黙と孤立を選択してきた“期間”。そして竹村自身が描いたアートワークのように、時計を前に何かを“待つ”という詩情。それら形而上学的な二重の意味が込められています。収録内容は、異なる時期に様々な目的で制作された楽曲から構成されています。それは2013年3月、ベルリンHKW主催のフェスティヴァルで発表された5名の演奏家と映像の作品「内面化された異物」や、2011年メキシコで上演された音と映像の戯曲「それぞれの時間で」からの楽曲。その他には映像作品やアニメーション、インスタレーション用に制作されたサウンドを収録しています。竹村のメルクマールといえる子どもや童話風の世界観を継承した、かつて聴いたことの無い音楽の発展形であり、ドイツ語の響きが活かされた、ことばとそのテクスチャーが結晶化した作品です。購入者特典として一部店頭ではポスターを限定数で配布いたします。
Nobukazu Takemura
Zeitraum
1 暦の遊戯 the calendar play
2 透明なる世界 too transparent society
3 手品師とプログノーゼ magician and prediction
4 カラスの涙 while the crow weeps
5 錆びたヒンジ my rusty hinge
6 クレプシドラと玩具 clepsydra and toy
7 忘れられた紐帯 the forgotten bond
8 ねじ巻き時計 my wind-up clock
9 くだの運動 movement of the snake
10 眠りの書物 the book of sleep for an encounter
11 エッセレヴェルティカレ be vertical
all sounds,images,words:
竹村延和 Nobukazu Takemura
voice:Angela(1,3,7) cayou(5)
mix & mastering:竹村延和 Nobukazu Takemura
recorded at moonlit KYOTO & BERLIN
photo:松村康平 Kohei Matsumura(2,5)
飯川雄大 Takehiro Iikawa(cover art works,artist photo)
design:川名潤(pri graphics inc.) Jun Kawana
release date 2014.2.26
format CD
price ¥2,500(tax in)
♯cat DQC-914/Happened-02
Distributed by BounDEE by SSNW
available on iTunes
竹村延和
作曲家。90年代より国内外で活動する。'02年には10作目となるオリジナルアルバム『10th』を発表。近年は、日本でのジョン・ケージ生誕 100 年プロジェクトへの参加や、ニューヨークでスティーブ・ライヒとの対談、メキシコ大学での「それぞれの時間で」(2011年)、ベルリンでは舞台「内面化された異物」('13 年)がある。CD作品として 2012 年にはツジコノリコとのコラボレーションを制作発表。一貫して、子供の感性をテーマに概念と情動の相克、
意味生成と変容 - 分岐を音・言葉・平面・映像を交え探求している。現在、京都とベルリンを往来中。